高く売れる車は何色?車のカラーで売却金額は30万円も変わる!?
車を選ぶときに何を基準に選びますか?
誰もが自分の好きな色の車を選ぶと思いますが、実は車のカラーは大変重要な査定項目の一つなのです。
今回は売却金額を大きく左右する車のカラーについて解説したいと思います。
2015年人気だったカラーは?
革新的でカラフルな塗料に特化し、150年の歴史を誇るアクサルタコーティングシステムは、カラートレンドの基準となる「自動車人気色調査報告書」を毎年発表しています。
これは62年も続いている報告書で、自動車市場での車の人気色を予測した世界的に認められているものです。
この「アクサルタ社」の2015年の報告書によると、世界全般で一番人気のカラーはホワイトで、35%の人に選ばれたことが分かりました。
ホワイトは2011年にシルバーを抜いて以来、第一位を継続しています。2位以下は次の通り。
2位 ブラック 18%
3位 シルバー 13%
4位 グレー 10%
5位 レッド 7%
次いで、ブルー・ブラウン/ベージュ(6%)、イエロー(2%)、グリーン(1%)、その他(2%)となっています。
また、ホワイトの内訳はメタリックやパールなどを含まない単色の「SOLID WHITE」が25%、光沢のある「PEARL WHITE」が16%でした。
日本市場での割合は以下の通りです。
1位 ホワイト 33%
2位 ブラック 20%
3位 シルバー 14%
4位 ブルー 9%
5位 レッド 7%
次いで、グレー(5%)、ブラウン/ベージュ(4%)、イエロー(1%)、グリーン(1%未満)、その他(7%)となっています。
ホワイトの内訳は世界全般とは違い、単色の「SOLID WHITE」が6%、光沢のある「PEARL WHITE」が27%と、パール系の方が人気であることが分かりました。
アクサルタ社によると、日本の特徴は、世界全体と比較してグレーのシェアが特段に低いこと、その他7%に含まれるピンク、パープルの人気が高いことだそうです。
地域別にみると、アジアではインドのみシルバーで、他は断然ホワイトがトップで41%、次いでブラック、シルバー、グレー、レッド。
ヨーロッパでは、市場の21%を輝度感のあるブラックが占め、ブルーの人気も大変高く、北米では、世界で最も「レッド」の人気が高く11%を占めています。
では、実際に売却の際に高く売れるカラーは何色なのでしょうか。
買取時にプラス査定になるカラーは?
車を売却する際の査定で、大きく影響する「ボディカラー」。
どんな車種でも、プラス査定の可能性が高いのは「白」、「パールホワイト」、「黒」です。
なぜなら、流行や好みに左右されることが少なく広いユーザー層に支持される色だからです。
買取業者のボディカラーの査定ラインは、シルバーを平均値とし、白や黒の人気カラーはプラス、不人気のカラーは低めの査定ポイントとしていることが多いようです。
実際に、あまり人気のない緑や青などの車と白や黒の車では、軽自動車で数万円、200万台の車であれば10万円以上、高級車ではなんと30万円以上も違いがあることがあります。
売却時のことを考えて車を購入するなら、万人受けしない色、流行りの色、などは販売されにくいため、おススメできません。
「特別仕様車」のような限定カラーも要注意!買取時の査定額は下げられることがほとんどです。
「トレンドカラー」ではなく、中古車市場で評価されやすい、ブラック、ホワイト、シルバーなど「スタンダードカラー」をおススメします。
不人気色でもプラス査定になる車とは?
赤、青、紫、緑、黄色などは不人気のカラーとされていますが、車種によっては高額査定をうける場合があります。
それは、そのボディカラーが「イメージカラー」だった場合です。
例えば、フェラーリなら「赤」、ベンツなら「シルバー」、スバルのインプレッサなら「青」、ホンダのヴェゼルなら「グリーンメタリック」といったように、その車種の定番のカラーなら逆に高額査定をうける可能性が高くなります。
一般的にツートンカラーは嫌われるとされていましたが、カラフルなボディカラーで人気のスズキのハスラーでは、無難な単色のホワイト、ブラック、シルバーは査定額が下げられる場合もあると言われています。
ハスラーだけは、オシャレなツートンカラーが納車まで半年待ちの人気とか。
色選びに迷ったら、その車の販売カタログを見ると良いでしょう。
カタログの表紙には、各車の売りたいとするカラーを載せていますので、そのカラーを購入することが売却時にも効果的です。
査定額が低い場合、カタログを見せてアピールしてみましょう。
車のタイプによる査定額の違い
カラーは車のタイプによっても査定額に違いがあります。
SUV車やセダンは、ホワイトかブラックであれば、査定額アップの可能性があります。
特にセダンは、上級仕様車ほど、黒、白がプラス査定になり、茶色、緑などに比べ、数十万円以上違うことがあります。
ミニバンは、ファミリーをターゲットとしていますので、あまり過激な色は好まれず、無難な白、黒が高額査定の対象になります。
逆に、軽自動車やコンパクトカーはカラフルな色が「ウリ」ですので、どの色も車のコンディションに合わせて査定をしてもらえます。
また、スポーツカーもその個性的なスタイルから、無難な白やグレーではなく、原色系の赤や黄色の目立つ色の方が高額査定の可能性が高くなります。
人気カラートップ5のポイント
人気カラーだからと言って、何でも高く買い取ってもらえるわけではありません。
人気カラートップ5の車の場合、売却時にプラス査定をうけるためのポイントを押さえておきましょう。
5位:レッド(7%)
「赤」と言えば「フェラーリ」を思い浮べる人も多いのではないでしょうか。心理学上からも1番目立つ色は「赤」とされています。
「赤」は、世界的に有名なフェラーリがイメージカラーとしている色ということもあり、各メーカーが高級感を与える効果があるとして採用され、高額査定の対象となります。
しかし、「赤」は傷が目立つ上に、太陽光にも弱いので変色には注意が必要です。
ワックスかけをこまめに行ない、きれいな「赤」を維持することで高評価を受けることができます。
4位:グレー(10%)
「赤」とは反対に落ち着いた雰囲気の「シルバー」や「グレー」は、傷が目立ちにくく、水あかがついていてもあまり気になりませんので、査定額が特にマイナスポイントになる可能性も低いです。
メンテナンスに時間をかけられない忙しい人や年配者には最適なカラーとなっています。
3位:シルバー(13%)
2011年に「ホワイト」に抜かれるまで安定的な首位だった「シルバー」。
高級車に多く、幅広い年齢層に人気のカラーでもあります。
ただ、シルバーの車が増えすぎていたため、最近では人気が低迷しているのが現状で、あまり高額査定は期待できません。
2位:ブラック(20%)
シルバー同様、高級感もありスタイリッシュな印象の「ブラック」。
最近の中古車市場では大変人気が高いため、高評価を受ける可能性があります。
反対に、水あか、泥はねなどのほか、細かいキズが目立つのもこの「ブラック」なので、洗車やメンテナンスは十分に行わなければなりません。
ただ、ワックスかけ後などの輝きは、他のどのカラーよりも感動を与える色と言っても良いでしょう。
1位:ホワイト(33%)
安定的な人気の「ホワイト」は、現在、人気度5年連続トップとなっています。
傷も目立ちにくい上に、ブラック同様、ワックスかけなどこまめなお手入れで、さらに輝きが増すカラーでもあります。
特に、日本では近年人気の「パール系ホワイト」は、手入れを十分に行わないと黄ばみが出てしまい、査定額が下る可能性が高くなるので、十分注意しましょう。
事故率に影響するカラーとは
車の人気を左右する「カラー」は、事故率にも影響することをご存知でしょうか。売却を考えたら事故には十分注意が必要です。
事故を起こしやすいカラー
事故を一番起こしやすいのは「青色の車」と言われています。
その理由は、人間の目の仕組みにより、実際の車間距離を認識しにくいためです。
人間の目は、近くに感じる赤や黄色などの「進出色」と、遠くに感じる青や黒などの「後退色」の2種類あり、実際の車間距離を遠くに感じてしまう傾向にあるため、事故を起しやすくなるようです。
事故を起こしにくいカラー
青色と反対に、事故を起こしにくいカラーとされているのは「シルバー」や「ホワイト」です。
シルバーもホワイトも昼間は光を反射し、夜間走行時でも目立つため、認識されやすい色とだからです。
事故率が低く、安全面を考えるとおススメのカラーです。
黄色は、「安全カラー」として交通標識でも使われているように事故率は低く、物を大きく見せる効果もありますので、目につきやすい特徴的なカラーです。
赤色は、その派手な色合いから、一見事故を起こしやすいと思われがちですが、存在感がある「進出色」のため、昼夜を問わず、事故率は低くなっています。
黒色は、その存在感や高級感から、周囲に対して危機感を与え、以外にも事故率は低いようです。ただ、やはり夜間は認識され難いので、十分注意が必要です。
カラーは、事故だけでなく自分で車庫などにぶつけることも考えられます。日頃から運転には十分気を付けましょう。
近年、カラフルなカラーの増加により、不動の人気色であったホワイトやブラックはこのままでいられるでしょうか。
人気が上がれば、査定額にも反映します。
今後、何色が人気になるのか楽しみですね。