エコドライブの基本 燃費を少しでも良くする走り方
車を購入する際には低燃費にこだわっている人ばかりですが、実際に低燃費になるかどうか走り方によってまったく変わってきます。
例えば低燃費の代表とも言えるプリウス。40.8Km/Lこれが何を意味しているのかといえば、1リットルのガソリンで40.8km走れる事を意味しているのですが、実際問題、これはカタログスペックです。
スマートフォン同様、いわば「理論値」であって、実際に走ってこのような低燃費で走れる事はありません。
むしろプリウスでさえ、思い切りアクセルを「ベタ踏み」すれば信じられない程燃費の数値が悪くなります。では、どのような運転が低燃費をもたらしてくれるのでしょうか。
いわゆる「エコドライブ」のための方法をいくつか挙げてみるとしましょう。
アクセルをあまり踏まない
極論すればこれに尽きます。ですが、車はアクセルを踏まなければ進みません。
何を意味しているのかというと、例えば前方の信号が赤になる。その際、信号直前までアクセルを踏み、急停止するよりも、アクセルは踏まず、それまでの勢いなどで信号まで行く。両者では燃費がまったく変わります。
これは信号に限った話ではありません。高速道路でも、常に思い切りアクセルを踏むよりも、ある程度の速度まで出たら、アクセルを踏んでいるのか踏んでいないのか分からないようなレベルにする。
先にも出ましたが「ベタ踏み」と呼ばれるように、とにかく「ベッタリと」アクセルを踏めば低燃費が売りの車の燃費でさえ悪くなります。
夏場のエアコン温度
エアコンを付けると燃費は大幅に悪化します。そのため、低燃費を目指すのであればエアコンは付けない方が良いのですが、暑い時期などはさすがにそのような訳にはいきませんので、温度設定が肝になります。1℃変わるだけで燃費の数字は大きく変わります。
自動車はガソリンで走りますが、エンジンによってエネルギーを生み出します。そのエネルギーを原動力にエアコンも作動させるのですが、熱を生み出すエネルギーで冷やす。これはどうしてもエネルギーが必要になります。
ですので、逆に冬の寒い時期の暖房の場合、そこまで燃費は悪化しません。なぜなら、エンジンを作動させれば熱が生まれますが、その熱を暖房に転用する形になります。
クルーズコントロールを活用する
近年の自動車では標準装備と言っても良いクルーズコントロールを活用する事で、燃費は低下します。
この際、離している際には良いのですが、改めて踏んだ際にはどうしても「無駄なエネルギー」がかかってしまいます。
ですがクルーズコントロールであれば常に一定の速度になりますので、そのような「無駄な消費」がなくなります。これにより、燃費が安定します。
車の総重量を軽くする
燃費とは、いわばエネルギー消費です。人間とて重い荷物と軽い荷物のどちらの方がエネルギーを消費するのかなど、わざわざ言うまでもない問題です。
車も同じですので、車の総重量を軽くするだけで低燃費になります。例えば車の中に数十kgもするような荷物を置いていれば、当然燃費には悪影響です。
荷物の運搬に利用する時など、荷物を乗せなければならないようなケースであれば話は別ですが、近所に買い物に行く時や、子供の送迎のためなのに、車の中を倉庫代わりに使用しているがために、重量物が搭載されている状態では、燃費は悪くなります。
タイヤの空気圧
タイヤの空気圧も燃費に関係します。タイヤの空気圧が良い状態の場合、必要以上の重心がかかりません。
ですがタイヤの空気圧が低いと必要以上に重心がタイヤにかかります。そのため、回転するエネルギー消費が変わってきます。自転車を連想してみて下さい。
空気がしっかりと入ったタイヤであれば運転も楽ですが、空気が入っていないタイヤは前進のためにエネルギーを消費します。
車も同じです。空気圧の低いタイヤでの走行の場合、どうしても「動くためのエネルギー」が多く必要になりますので、その分燃費は悪くなります。
低燃費にこだわりたいのであれば、タイヤの空気圧はこまめにチェックしておきましょう。