自動車で見かける「維持費」って税金とガソリン以外に何がかかるの?
「自動車には維持費がかかる」「維持費を考えると借りた方が良い」といったように、自動車には「維持費」がつきものです。
車体価格を支払って終わりではなく、いろいろとお金がかかる事を踏まえると、購入するよりも必要な時だけ借りた方が良い。
その風潮から、「自動車離れ」も叫ばれているのですが、「維持費」が具体的にどのようなお金なのか。
他にもいろいろな種類の「維持費」が必要になってきます。
状態維持のための維持費
自動車は金属ですので、どうしても磨耗していきます。走らせれば、タイヤは摩擦によって減っていきますし、金属部分も磨耗すれば機能が落ちます。
ライトやエアコンも当たり前のようにある今の自動車は、バッテリーも減りますし、ライトの電球も減ります。
また、磨耗しすぎている場合、車検に通らない可能性も出てきますので、乗り心地だけではなく、ルールという観点からもいずれは交換しなければならないのです。
輸入車の維持費が高いと言われているのは、これが大きいです。
例えば、何かパーツを交換しなければならない場合、国産車であれば国内にありますが輸入車の場合、物によっては本国から取り寄せなければなりません。
パーツ代金はそこまで高くはないものの、輸送費のおかげで高額になってしまうのです。
自動車は消耗品です。良い状態を維持するとなると、その分どうしてもお金がかかるのです。
駐車場料金
自動車を保持するためには、駐車場が必要です。「駐車場はないけど自動車を売って下さい」は不可能です。
車庫証明を取得し、自動車をどこに駐車するのかを警察に届けなければならないのですが、駐車場料金は地価と比例しますので、都心部ではとにかく高いです。
例えば23区の駐車場料金の相場を見てみると、
中央区が52,129円、港区が50,743円、
千代田区が48,233円、
渋谷区が44,832円。
一番安い練馬区でも18,080円。
渋谷区までの駐車場料金は、他のエリアでは駐車場ではなく、アパートやマンションを借りる事が出来る金額です。
「都心の自動車離れ」が叫ばれているのは、この点がとても大きいのです。
車しか移動手段がなければ車に頼らざるを得ませんが、交通インフラが整備されているので、自動車ではなくとも…と思う人が増えてきているのも、この駐車場料金を見れば納得せざるを得ないでしょう。
自動車が便利なものだとは分かっていても、駐車場料金を見たら「必要な時だけ借りよう」になる人が多いのはそのためです。
保険代
任意ですので、絶対に支払わなければならないものではありません。
ですが、もしもの時の事を考えた時、任意保険無しで車を乗り回すのはとても危険です。意識して事故を起こすような人などいません。
事故を起こした人のすべてが「まさか…」という気持ちです。
月に10,000円以上するような車種もあれば、軽自動車のように3,000円程度の車種もあります。
条件次第で異なるのですが、保険もまた、維持費と考えてよいでしょう。