教えて!車の査定額ってどうやって算出するの?査定額の算出方法
車は出来れば高く買取ってもらいたいものですが、そもそも査定額はどのようにして出されているのか。
査定算出方法さえ分かっていれば、買取ってもらう際にどのような点に注意するのか自分でもある程度把握出来ますし、カーライフに於いてもいずれ査定してもらう時が来ることを想定し、注意点に気をつけながら愛車と付き合えます。
そこで、査定はどのように算出されるのかをまとめてみました。
車の年式と中古車市場
どのような車なのか。まずはこれが問われます。車種はもちろんですが、何年式なのかによっても査定は変わります。現行車種が最も高いのは当然ですが、「中古車市場における人気」も加味されます。
例えば、既に連載終了してしまったのですが、「頭文字D」という車をテーマにした漫画が人気を集めていた時期がありました。
そこでは主役の青年がカローラレヴィン、通称「86」を乗って峠でバトルをするというものだったのですが、作品の人気と共に、中古車市場におけるカローラレヴィンの人気も上昇。
ちなみに、カローラレビンでもそのタイプだけが人気であって、それ以外のモデルの人気が高かった訳ではありません。自動車はモデルチェンジを行いますが、モデルチェンジのおかげで人気が低下した場合、人気のあったモデルの方が高い査定がつくケースもあります。
走行距離
車の年式。そして走行距離。おおまかな値段はここで決定します。走行距離は短ければ短い程高くなります。走行距離は「走った距離」を示してくれると共に、車の消耗度を表した数値でもあります。
車はタイヤだけが回って走る訳ではありません。エンジンが働き、各パーツが連動して磨耗しながら走るのです。雨が降ればワイパーを使いますし、夜であればライトも点灯させます。天候によってエアコンも使うでしょう。エアコンやライトといった電飾品を使えばバッテリーも消費します。
自動車は様々な部品から出来ており、交換出来るパーツもありますが、エンジンだけはなかなか簡単には代えられません。エンジンは自動車の「心臓」です。この部分がどれだけそれまで負担がかかったのかを示す走行距離によって買取価格が変わるのは当然です。
それ以外の要素
年式・走行距離。これにより大まかな買取価格が決まった後は、細かい傷の有無によって細かい査定が出ます。傷が少なければ少ない程、査定は高くなります。
買取業者の事情等もありますので、この点に関してはふり幅はそこまで大きくはありません。
このように、車以外の要素で査定額が決まる部分も多少はあります。
100,000kmで価値が変わります
買取市場では100,000kmが一つの目安とも言われています。目安というのは、100,000km以上になると急激に買取価格が下がります。なぜそのような事情となっているのか。
厳密に言えば、今の自動車は部品の質も良いです。こまめにメンテナンスを行い、異常があればすぐに修理に出す。これを徹底していれば100,000kmで乗れなくなるような事はありません。
ですが、「中古車市場」としての価値を考えると、100,000kmに到達した車は買取価格が下落します。これにはいくつかの理由があります。
まず、かつてのエンジンの寿命がおよそ100,000kmでした。エンジンもまた、細かいパーツが多々あるのですが、「タイミングベルト」というパーツがありました。この寿命がおよそ100,000kmでした。
タイミングベルトは交換出来ますが、その名残から、今も尚100,000kmという数字が目安になっています。
現在では交換不要とされているタイミングチェーンになっていますが、入れ代わる過渡期が2,000年前後になりますので、もはやタイミングベルトの車種の方が珍しく、あまり意識する必要はないものの、永らくそのような風習が蔓延していたがために、消費者サイドとしても走行距離100,000kmの車に対して抵抗があるようです。
修理歴がある車
修理歴がある車の場合、残念ながら査定はかなり低くなります。走行に支障をきたすものではなくとも、中古車市場でのニーズがどうしても低下します。
修理歴がある車とない車。同じ額で売られていたらどちらを買うかは、敢えて言うまでもないでしょう。
ですので、修理の程度によりけりですが、修理歴がない車の半額、あるいはそれ以下にまで落ちるケースもざらです。