ソニー損保の自動車保険 保険内容と料金からおすすめプランを紹介
ソニー損保は、自動車保険が自由化されてからすぐの1999年に、国内企業では最初に通販型自動車保険市場に参入した、老舗の損害保険会社です。
テレビのCMでは、「ダイレクト自動車保険売り上げナンバーワン!」というフレーズで有名ですが、損保会社として初めて休日の各種サービス体制を提供し始めるなど、売上第一位の地位に違わぬサービス体制を維持しています。
ここでは、ソニー損保の特徴、保障内容、ロードサービスや事故対応、割引などの諸条件の観点から、ソニー損保のおすすめプラン、おすすめしたい方について掘り下げてみたいと思います。
ソニー損保の特徴とは?
最初に断っておくと、ソニー損保は決して安くありません。実際に、他のダイレクト系自動車保険会社と比べると、やや高めの料金となっていることが分かると思います。
詳しいことは後述いたしますが、保険料がやや高めとなっている分、ロードサービスや事故対応については、他社より充実しています。
ソニー損保の補償内容とは?
基本的な補償プランについては、各社でそれほど大きな違いはありません。基本的な補償内容としては、相手方への補償、自分や搭乗者に対する補償、車に対する補償、オプション補償です。
相手方への補償 | |
対人賠償責任保険(※) | 他人に怪我をさせてしまった場合の補償 |
対物賠償責任保険(※) | 相手の車、もしくは財物を壊してしまった場合の補償 |
対物超過修理費用補償 | 修理費用が相手の時価額を上回った場合、その超過分に対する補償、オプション |
自分や搭乗者に対する保証 | |
人身傷害補償保険(※) | 自分や同乗者が死傷した場合の、治療費や休業損害などの補償 |
搭乗者傷害特約 | 自分や同乗者が死傷した場合に、保険金の補償 |
無保険車事故傷害保険 | – |
自分の車に対する補償 | |
車両保険(※) | 契約車両の修理費などの補償 |
新車買替特約 | 新車が大破した場合、その買い替え費用を補償 |
事故時レンタカー費用特約 | 契約車両修理期間のレンタカー費用に対する補償 |
車内身の回り品特約 | 車内に積載していた物の損害に対する補償 |
オプション補償 | |
自動車事故弁護士費用特約 | 無過失事故やもらい事故に対して、相手に損害賠償する際の弁護士費用に対する補償 |
おりても特約 | レジャーなどで出かけた際に、車を降りてから起きた事故による損害に対する補償 |
ファミリーバイク特約 | 原動機付自転車乗車中に起きた事故に対する怪我、他人への賠償に対する補償 |
保険に対する注意点
特約のうち、車内身の回り品特約については、おりても特約とセットでないとつけることはできません。
予想年間走行距離は、3,000km以下、5,000km以下、7,000km以下、9,000km以下、11,000km以下、16,000km以下、無制限の7区分です。万一、申告した距離区分を超えた場合、初年度であれば差額を支払えば保証されます。2年目以降は、前年度の走行距離に該当する区分で契約することで、「こえても安心サービス」が適用されます。
実際の走行距離が予想年間走行距離より1,000km以上少なかった場合、その差額保険料が翌年の保険料から割引されます。
ロードサービス、事故対応について
ロードサービスは、ダイレクト型自動車保険の中でも高いレベルのサービスです。
例えば、他の保険会社では保険期間中1回までとなっているバッテリー上がりに対する応急作業や交換も、無制限で対応しています。その他、キー閉じこみやタイヤのパンクに関する作業も無料です。
その他、公共交通機関を使う場合は、自宅もしくは、目的地までの交通費サポート、24時間までのレンタカー費用、1泊までの宿泊費サポートなど、手厚いサポートを行っています、
事故対応は、20時までに受付が完了したらその日のうちにロードサービスや相手・病院・修理工場への連絡、代車の手配などの対応を行っています。また、17時までであれば1時間以内に担当者を決めて、連絡するサービスを行うなど、利用者が安心できるようなサービスを提供しています。
事故対応拠点は全国に9ヶ所と、ダイレクト型ではトップクラスの拠点の多さです。
おすすめプラン
対人賠償責任保険は、ソニー損保の自動車保険では、すべて無制限に設定されています。
対物賠償責任保険は、1,000万円~9,000万円と無制限の10段階です。対物賠償の金額の考え方は、人にもよりますが、事故は車同士の衝突事故だけとは限りません。店舗や電車に突っ込む場合も考えられます。それであれば億単位の賠償になりますし、金額を変えてもさほど保険料は変わらないので、無制限にしておくことをおすすめします。
人身傷害は、「車内のみ」と「車内+車外」の2つがあります。複数台の契約を同じように設定していると補償が重複するので、1台のみであれば「車内+車外」を選んでもいいかと思います。
搭乗者保険は、事故後すぐに保険を受け取ることができます。同乗者だけでなく、自分が怪我をした際にも適用されるので、一緒に乗る機会がある人にどれだけの保証があればいいかを考えてみればいいでしょう。
車両保険は、一般型とエコノミー型の2種類があります。一般型は、他車との衝突、当て逃げ、単独事故、盗難、火災・台風のすべてを補償するのに対し、エコノミー型は当て逃げと単独事故の補償がありません。
新しい車であれば一般型を、古い型式であればエコノミー型をおすすめします。
その他、特約でつけておくといいのは、自動車事故弁護士費用特約です。もらい事故など無過失事故の場合、保険会社では示談交渉ができないため、その弁護士費用を支払う特約なので、万が一のためにつけておくと安心です。
よく出かけられる人であれば、おりても特約をつけておくと、万が一に備えられます(タイプは、家族型、夫婦型、本人型)。
ここで書いたおすすめプランに従って、人身傷害補償を車内+車外の無制限に切り替えると、54,990円(インターネット割引8,000円差引後)となり、車両保険をエコノミーに変更すると、43,240円です。
おりても特約をつけた場合は一般型で59,770円、エコノミー型で48,020円になります。
ソニー損保はどんな人にオススメ?
他社と比べると、割高感を感じる人も多いと思いますが、ロードサービスや事故対応力という点で金額以外の安心感を買いたいと考える人に向いている保険です。また、長距離ドライバーは割高感を感じやすいので、頻繁に車を運転されない方におすすめします。
その他、「やさしい運転キャッシュバック型」という、運転のスムーズさで保険料をキャッシュバックする保険もあるので、運転技術に自信のある方は、こういった保険に挑戦してみる価値があるかもしれません。