軽自動車と普通車にかかる税金をナンバーごとに比較してみた
自動車の選択肢として軽自動車が人気を集めるようになっているのは、軽自動車にも魅力的な車種が増えている点はもちろんですが、やはり税制上の優遇。これが一番大きいのではないでしょうか。
仮にすべてが同じ税率であれば、軽自動車ではなく、他の自動車を選ぶ人もいるはずですが、現実的に軽自動車は税制上の優遇があります。
ですが、具体的に「どれくらい得なのか」は実はあまり分かっていない人も多いのではないでしょうか。
そこで、軽自動車と他の自動車のナンバー別に、どれくらいの税金がかかるのかを比較してみるとしましょう。
自動車税
3月31日に保有している人は自動車税の支払い対象になります。この際、自動車税の支払対象になるのは排気量です。
また、軽自動車の場合、2015年4月1日以降かそれ以前かによっても値段が変わります。
2015年4月1日以前に購入した軽自動車 | 7,200円 |
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2015年4月1日以降に購入した軽自動車 | 10,800円 |
3,600円の差を大きいと見るか小さいと見るかは判断が分かれる部分ではありますが、普通乗用車の方を見てみると、
一般的な3ナンバー | 34,500円 |
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一般的な5ナンバー | 34,500円 |
ナンバーの違いは実はありません。
自動車税に関しては、ナンバーの違いによってではなく、排気量によって分類されています。
1.0L以下 | 29,500円 |
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1.0L超~1.5L以下 | 34,500円 |
1.5L超~2.0L以下 | 45,000円 |
2.0L超~2.5L以下 | 34,500円 |
2.5L超~3.0L以下 | 51,000円 |
3.0L超~3.5L以下 | 58,000円 |
3.5L超~4.0L以下 | 66,500円 |
4.0L超~4.5L以下 | 76,500円円 |
4.5L超~6.0L以下 | 88,000円 |
6.0L以上 | 111,000円 |
このような形となっています。排気量が大きければ大きい程、税金も高まります。
近年の自動車業界ではダウンサイジングが主流となっており、3.0Lクラスでさえなかなか見かけなくなっています。
ですが輸入車ですと、まだまだそのクラスの物もありますし、特にスポーティーなコンセプトの自動車の場合、エンジンはそれなりのサイズになりますので、自動車税が高くなります。
重量税の違い
もう一つ、かかる税金が自動車のサイズによって変わる物があります。それは重量税です。
こちらは自動車税のように毎年支払うものではなく、新規購入時か、車検のタイミングで支払うものです。考え方としては、自動車税は持ち主が支払うものですが、重量税は車にかかる税金といった所でしょうか。
こちらは「重量税」という名称からも分かるように、排気量ではなく、単純に自動車の重さです。
ちなみにこちら、エコカー減税適用によってかなり変わってきますが、ここではとりあえずエコカー減税は抜きに考えてみるとしましょう。
3年 | 2年自家用 | 13年経過車 | 18年経過車 | |
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軽自動車 | 9.900円 | 6.600円 | 7.800円 | 8.800円 |
0.5t以下 | 12.300円 | 8.200円 | 10.800円 | 12.600円 |
~1t | 24.600円 | 16.400円 | 21.600円 | 25.200円 |
~1.5t | 36.900円 | 24.600円 | 32.400円 | 37.800円 |
~2t | 49.200円 | 32.800円 | 43.200円 | 50.400円 |
~2.5t | 61.500円 | 41.000円 | 54.000円 | 63.000円 |
となっています。
こちらもサイズ云々ではなく、とにかく重さになりますが、5ナンバーよりも3ナンバーの方が大きい分、どうしても重量もありますので、1.5tを上回るようですと少々高くつきます。
そして、ここでも分かるのが軽自動車の安さです。
こちらはエコカー減税適用前の数字ではありますが、単純に比較すると、とにかく安い事に気付かされるのではないでしょうか。
燃費に関しては、こちらはカーライフ次第になります。いくら燃費が悪い車でも、週末だけしか乗らないのであれば燃料代はそこまでにはなりません。
ですが税金に関してはカーライフ云々ではなく、ルールによって定められていますので、極端な話、一度も乗っていないとしても支払わなければならないものです。
努力で下げられるものではないだけに、どうしても「安い方が良い」と思うのは当然です。
保険も違う
こちらは一応は「任意」であって、税金ではありませんが、保険に関しても軽自動車は安いです。
持ち主や車種によって微妙に異なるのでこちらに関しては具体的な額は出せないのですが、普通乗用車よりも軽自動車の方が安いため、こちらもお得になっています。